手を繋いで文化は廻る

世界のあらゆる文化は須く全て繋がっている。それらは互いに手を取り合い、共存共栄し、高めあい、人々をより豊かにする。私は自身が得た文化の一端を伝えていく事でその一助となりたい。

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もういいのです

もういいのです いいかげん 諦めてしまいなさい 慎ましくしめやかに 落葉の中をダンスするように わずかばかりの麦を分け与えるように 豊穣の神が怒ったとしても 私だって腹が立っているのです ひりつく儲け話も 邪魔になるだけで 最後の晩餐だと また明日も…

生活

君の明日は あいも変わらず一色足らない虹色のようで 胡乱な影が埋め尽くしている 珈琲屋を血眼に探す 19時のモーニングの需要を考える 本屋で立読みをすると ぼんやりした頭にひらひらと文字が霞んでいく 朝に会えるはずだった鳥を 互い違いに埋めていくヒ…

セリヌンティウスが

セリヌンティウスが 欲しいと思った 僕は 昨日 斜め向かいの猫も 黙って日溜りに揺れているだけだったから けれど僕は 正直者ではない 誠実さの欠片もない 僕を信じているのは僕だけで 時計の針に怯えて 只管の外灯の温もりを 甘んじて享受する術を持った小…

太コ

猥雑な?!・…」+達が 砂を散らすように無造作に 醜悪に、軽やかに、 いる それらが呼び集まり 群集となると、ひとつの黒い点となって 自然の摂理に抗うように 陽気な生命力にとりついていく 破裂する自己 金属が液体になる音 生暖かい野菜で殴打したような…

フルートの中に藍色を見た!

フルートの中に藍色を見た! 誰だって密やかな発見に ほくそ笑んで良い権利が 在っていいはずではないかというのに未だ 僕たちのシュレッダーは 言う事を聞かない駄々捏ねる猫 建坪なんか端数を切り上げれば良い 言葉に責任は持たない しかし フルートの中に…

無限回廊

踵を返して 直走る そんな妄想に囚われて 夢は夢のまま ある境に コンクリートの柱の先に 放り出される 名残惜しい夏 空中を飛来する無限が 私の郷愁に絡みつく 夕陽の棚の中に デジャブが張り付いて 瞬く間に幾つかの 柔らかい感情に撫でられる とても愛お…

2064

「2064」 艶やかな銃声 おでんの大根を口に含むと 辛子のツンとした香りが 鼻腔の奥を抜けていく その最中に思い出す 第四隊の仲間には しばらく連絡をとっていない ちりじりになって 凡ゆる苦悩と反吐を共にして 蒟蒻をつつくと思い出す 手榴弾のピンを集め…

【詩】縦

「縦」 半径一メートルの円筒 アクリル樹脂 に指紋を貼り付ける 真下は透けて底知れない 真上の奥には楕円が二つ並ぶ 声は届かず 一切の闇 二百もの黒が声を喰い 波に浮かぶ言葉は 私の中を溶かすように淫ら 指の感触は優しい 涙の伝うのは優しい 舌を動かし…

土方巽と舞踏について

吉岡実の「死児という絵」を読み終え、 戦後詩の歴史、当時の空気感、交友関係、 吉岡実の詩感についていろいろ知り、 そこで土方巽のことを知った。 吉岡実の詩については、 また別の機会に書くかもしれない。 日本にもこういった先鋭的な時代の流れがあっ…

【散文詩】記号

雑然と積まれた記号 一、二番目だけが目的の運河に流れ 悟った商人の嘆 慟哭は地べたに圧着する 霧がかる沙羅双樹の裏手で告白するメダカ 対面する雛菊はこともなげに直進し 或る方法論からすれば好手 テールランプの紅がU字を描く ホテルの屋上に根差した …

潮騒

潮騒聞ゆ 弓形の浜 先待たず 白兎訪ふ 過たず 足踏む傍らを 兵ども過ぎし音 濤に勝るる

【歌詞】軸ナシ

「軸ナシ」 ああしたい こうしたい は有るのに 何時だって そのWHYが不明瞭 安直な趣味仕事化計画なら= コモディティ列車の逃避行き 本当はどうしたい? それが分かりゃ苦労しない ただ 何かしなきゃって 急いで バトンを渡さなきゃって 一体どこを走ってる…

【散文詩】酩酊

辿り行く道程は険しく、誂えた真紅の外套にそぐわない真っ青な表情。 きっと明日さえ解らず、芳しい新世界の赤ワイン、チリか、スペインか、まだ知らないどこかの国か。グルナッシュの香りが感覚を狂わせる。酩酊の真夜中。何層にもレイヤーを重ねた視界。極…

【散文詩】蝉の抜け殻

怪訝な表情を見せる蝉の抜け殻 背中の割れ目 空洞 地面と皮一枚で繋がっているそれは 薄紅色のしゃぼん玉で遠い夜空に訳なく揺蕩う いや、訳は限りなく有るはずであり、 それはまた彼方の国の中にも同じように存在するのだろう 空爆降り注ぐ最中 吾亦紅探し…

あぁ、私と関わり合うことのない今今すれ違う女性たちよ

あぁ、私と関わり合うことのない今今すれ違う女性たちよ、 君達は可愛らしい。 心を通わす機会も無く、 ただ各々が自分の人生と言う映画の主役で、 それ以外は端役であるように、 私達はすれ違う事でしかもう其々の人生での僅かな接点は得られない。 もう顔…

点と線

「点と線」 ランブレッタのシャツを着るG戦場ヘブンズドア位置繋がり伏線風呂敷大団円、。…ーバラバラに散りばめるビー玉ビリヤードレールコミュニティビートキックスネア物質的人生相対的星座国と国パイプ直線フリーハンド過去未来現在パラレルワールド平行…

愛を与えよう

「愛を与えよう」 大きく、気高い愛を 純正の、奥底に隠し持ったなる丈の愛を 与える事に不安を覚えてはならない 与えすぎる事は無く、 過剰なまでが丁度良い 自分の全てをさらけ出し、 何一つ着飾らない、 裸一つのみの愛を 愛を与えよう 気の済むまで 誰に…

愛とは

愛とは真心なのだと思う。 何の打算もなく差出せる、 心からの行動を与える時、 与えられた時よりも、 気分が良い気がする。 愛を素直に伝えられた時、 愛を素直に受け取った時の、 心の交流は、 何物にも代え難い素晴らしさがある。 心同士が触れ合った時、…

hesitation loop shoot

「hesitation loop shoot」 Everyday ルーティンな ライフなんてもう うんざりしている 足掻いた夢の欠片も 風化して朽ち果て 書捨て街に出てみたとて 変わらぬ心象風景 描いた未来じゃないなんて 戯言を口ずさむ TVショウ観ては 渇いた笑い ルージュのつい…