2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧
君の明日は あいも変わらず一色足らない虹色のようで 胡乱な影が埋め尽くしている 珈琲屋を血眼に探す 19時のモーニングの需要を考える 本屋で立読みをすると ぼんやりした頭にひらひらと文字が霞んでいく 朝に会えるはずだった鳥を 互い違いに埋めていくヒ…
セリヌンティウスが 欲しいと思った 僕は 昨日 斜め向かいの猫も 黙って日溜りに揺れているだけだったから けれど僕は 正直者ではない 誠実さの欠片もない 僕を信じているのは僕だけで 時計の針に怯えて 只管の外灯の温もりを 甘んじて享受する術を持った小…
猥雑な?!・…」+達が 砂を散らすように無造作に 醜悪に、軽やかに、 いる それらが呼び集まり 群集となると、ひとつの黒い点となって 自然の摂理に抗うように 陽気な生命力にとりついていく 破裂する自己 金属が液体になる音 生暖かい野菜で殴打したような…
フルートの中に藍色を見た! 誰だって密やかな発見に ほくそ笑んで良い権利が 在っていいはずではないかというのに未だ 僕たちのシュレッダーは 言う事を聞かない駄々捏ねる猫 建坪なんか端数を切り上げれば良い 言葉に責任は持たない しかし フルートの中に…
踵を返して 直走る そんな妄想に囚われて 夢は夢のまま ある境に コンクリートの柱の先に 放り出される 名残惜しい夏 空中を飛来する無限が 私の郷愁に絡みつく 夕陽の棚の中に デジャブが張り付いて 瞬く間に幾つかの 柔らかい感情に撫でられる とても愛お…