G戦場ヘブンズドア感想。マジでエグい。
この漫画に全部持ってかれました。
何がって、僕のアイデンティティを。
正直、人を選ぶ漫画なので、
むやみやたらに勧めはしません。
刺さる人には刺さって抜けなくなるし、
刺さんない人には刺さんないけど、
面白さは伝わる。って感じです。
あぁこの人は刺さんないだろうなぁ……
って思う人に、それでも勧めるのは、
これは自分という人間を表現する上で、
一番分かりやすく、
そして一番わかって欲しい事が描かれているからです。
欲しい言葉、欲しい力、欲しい人間。
欲しいドラマ、欲しい哲学、欲しい感情。
読み倒して読み倒して、
台詞をメモったりもした。
物語の骨組みや、
それぞれのキャラに感情移入して、
なんでコイツは、
今この言葉をこの表情で吐くんだろうって考察した。
もうこれ以上エグられる事はないぐらい見倒しても、
それでもまだエグられる。
何度もここに戻って来る。
だから多分、
ここが僕のルーツで、ここが終着点で、
始まりと終わりの同居するところなのだと思う。
この漫画は、
点と線で出来ていて、
黒と白で出来ていて、
インクと紙で出来ていて、
大上段な台詞と、シンプルな太い線で縁取られた人間で出来ていて、
人格と意思で出来ている。
そんな当たり前の事を、
当たり前のように表現できるのは、
当たり前じゃない。
それもたった3巻で。
打ち切りでなく完結で。
言いたい事を言い終えて。
この漫画を全人類に配りたいし、
同時に、誰にも渡したくない。
青い炎は何処までも青く、
それが炎であるのか分からないくらい青く、
でもそんな炎の方が、
実は一番熱かったりする。
青臭い青二才をアホ臭いと、
スレて斜に構えて、大人のフリをして。
それも青臭いと今度はそれを否定して。
知らないふりして受け流して、
顔で笑って心で泣いて、
それでも空はいつだって青い。
海も青い。
地球も青い。
そんな青い惑星に生まれたのだから、
青い事はむしろ正しい事なのではないか?
そんな風に思うのです。
G戦場の先にある天国の扉。
僕は何を戦場に持っていって、
どうやって扉を叩くのだろう。
僕は、空っぽだ。だから、
赤い戦車が、あればいいのに。
編集後記。
G戦場は本当に見て欲しいのでガン推ししてますし、
これまでに何度も買ってもらいました。
その度ヤベェヤベェ言って頂きました。
本当は布教してまわりたいんですが、
難しいので、できれば、
買って、見て、感想もらえたら嬉しいです。