手を繋いで文化は廻る

世界のあらゆる文化は須く全て繋がっている。それらは互いに手を取り合い、共存共栄し、高めあい、人々をより豊かにする。私は自身が得た文化の一端を伝えていく事でその一助となりたい。

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ORIGINALの要らない世界

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ウェブライターという仕事に憧れた。

 

ずっとずっとノマド的な働き方、時間に縛られない自由。

PCだけでどこでも働ける自由。

そんなものに憧れない人間など要るのだろうか?

自由は何時だって尊い

僕にとって、ウェブライターはノマドへの近道だと思った。

 

ノマドへの記念すべき第一歩として、

クラウドソーシングサービスに登録して、案件を見る。

ズラリと並ぶ案件の単価と所要時間を頭の算盤ではじく。

 

……普通にアルバイトでもしていた方がマシである。

 

まぁ、やったわけでもないのに心が折れるのはよくないと、

地道に、ライターになる為の知識をウェブから漁って拾う。

 

SEOライティングの基礎というコンテンツを見た。

 

僕がずっとできないでいた、

見やすいレイアウト、簡素で分かりやすい文章、

まとめやこの記事で分かる事など先に書いてあるから、

知りたい事を分かりやすく知れるようになっている。

 

が、何というか、合理的過ぎて面白みがない。

面白味など必要ないと言われればそれまでだが、

人間が作り出したコンテンツが、

こんなに血の通わない事実だけの表現で良いのだろうか?

(恐らくライターにとっては最高の誉め言葉なのかもしれない)

 

そしてこれは、ウェブライターのほとんどが、

決まって同じ方程式、構成、レイアウトで、

淡々とこなしているように見える。

 

そりゃあ仕事なのだからこなしてなんぼなのかもしれないが、

そこに、愛は、あるんか。

 

数年前からネットのビジネスについて、

着かず離れずといったふわふわとした世捨て人の様に、

動向を見ていた自分にとって、

ネットのビジネスは信じられないくらい開けたなぁと感じた。

 

はっきり言うと、全然大した実力をつけていなくとも、

それなりのスキルさえあれば、

何とか食っていけるようにはなっているようである。

上から目線でモノを言ってみても、

何にも変わるわけではないのだが。

 

もしかしたら自分が知るよりもっと前から、

うぇぶらいたぁだのうぇぶでざいなぁだのは、

アルバイトでも出来てしまう程、

特別スキルの要る様な仕事ではなかったのかもしれない。

そう考えると、ひどく遠回りしたものだなぁと思う。

 

ひたすら皆がいい子ちゃんの体で、

お金の為に、求められた条件の中できっちり、

エゴもなく、指定キーワードを織り交ぜて、

顔も知らない誰かのサイトの肉付けをしている。

 

プロとは、商売とは、

好き勝手やっているだけのこのブログの様なものとは違う。

 

それをひしひしと感じた。

 

皆が同じ本を薦め、同じやり方を勧め、

同じ環境を求め、同じ理屈を並べて。

 

何が自由だ。不自由ばかりだ。

 

などと長渕剛の歌詞が頭をよぎる程、

求めた自由は、ここにはないのだろうと思った。

だが、ここを乗り越えれば一歩近づくのではとも思った。

 

ORIZINALの要らない世界は、少しだけ楽だ。

だけど、未来がその分怖くなる。

 

オリジナリティを出すことが、

こんなにも窮屈さを与えてしまうなら。

 

自分のやってきたこととは真逆。

 

でもだからこそ、

面白くもある。

 

まずは守破離

しっかり守って、

皆と同じ本を読み、皆と同じ構成で、

皆と同じ結果が出るよう努力するのみである。

 

そうしてひっそり、

大海に沈んでいくのである。

 

 

ウェブライターという仕事に憧れた。