手を繋いで文化は廻る

世界のあらゆる文化は須く全て繋がっている。それらは互いに手を取り合い、共存共栄し、高めあい、人々をより豊かにする。私は自身が得た文化の一端を伝えていく事でその一助となりたい。

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人生とは瞬きの様なものだ

 

 

 

だいぶ前に水上悟志さんのスピリットサークルという漫画を読みました。


輪廻転生とSF設定、
スピリチュアルな要素を題材にした物語なのですが、
代表作「惑星のさみだれ」並みに面白かった。


主人公とヒロイン。互いに前世7回分の因縁があり、
主人公はスピリットサークルというアイテムで、
自分の過去生を7回経験する。


その7回の人生の様々なドラマの中で、
人との縁や、今の自分の状況や、
過去の業について7回分のボリュームを受け取った後、
ヒロインと過去の決着をうんたらかんたらする。
というお話。


これを6巻でまとめるのはなかなか凄い。


もし仮に輪廻があったとして、
前世、来世、来来世、前前世、来来来世、
前……おっと、
むしろ0からまた宇宙を始めてみようとか言い出す輩に、
名前を聞かれるところだった。


この世には無数の「自分」という魂が存在していることになる。
いや、正確にはこの世の大きな大きな時間軸の中に、というべきか。


このマンガの中の世界の解釈から説明すると、
この世とは川の様なもので、
川の流れは時間の流れ、
上流は過去、下流は未来で、
魂はその川を出たり入ったりする存在なのだという。


生ある時は川に流れ、死して川から上がるイメージ。


だから魂というものは、
生死を問わず、今この時にも存在しているって考え方。


まぁ、あくまで考え方なので、
これが世界の真理だとかそんな話じゃないのであしからず。


だいぶ怪しい話になってきたので、
このスピリットサークルでいいなと思った点を……
輪廻の話にはなるのだが、
この世でゆかりのある縁は、過去も未来も繋がっている。
って設定はすごくグッときた。


この世で本当に近しい存在は、
前世でも、来世でも一緒。


どんな世界、どんな境遇でも、どんな立場の違いがあっても、
その関係性は変わらないってなんかいいなーと思いました。

 


あとこの漫画を読んでふと思ったのは、
この果てしない時間という川の流れの中では、
今の自分の人生など瞬きの様なものだなーと思いました。


目を見開いている間が生きている今この時。
目を閉じて人生を終え、また目を見開いた時には、
別の自分で違う人生を送っているって考えると、
なんと短い人生だろう。


そう考えると、
石原慎太郎の輪廻転生スパン短すぎてヤバいんですけど笑


おそらく、これもたられば論だけど、
輪廻転生があるとするならば、
瞬きレベルで「自分」という魂は、
何度も何度もこの世界を経験しているのではないか?


そしてまたこの生が終わった後も、
何度も何度もこの世界に飛び込むのだろう。


そんな広大な宇宙の、膨大な時間の中の今この時を、
精一杯「目」を大きく見開きながら、
一分一秒でも長く、
この世界を見続けられたらな、
と思う様な漫画でした。


スピリットサークル
おすすめです。


コーコのデレ顔は必見です笑

 

ではまた!