手を繋いで文化は廻る

世界のあらゆる文化は須く全て繋がっている。それらは互いに手を取り合い、共存共栄し、高めあい、人々をより豊かにする。私は自身が得た文化の一端を伝えていく事でその一助となりたい。

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【書評】「ミツザワ通信増刊号二〇二〇年四月」

https://www.instagram.com/p/B_uGwltDjQo/

 

「ミツザワ通信増刊号二〇二〇年四月」

円盤/作家多数

みっちゃん (知り合いの尊敬する音楽家、レコ屋さん )とこから買い、

今日全て読み終えたところです。やっぱりよかった!

十何枚のジンとCD二枚と散華を、

一応はコロナというテーマ性でもって(多分)、

雑多に、丁寧に、欠片を欠片として、

独立した意思として、人生の一片として、

私小説的に、まさに「紙を折る」でして、

顔も知らない誰かや、その生活やに思いを馳せ、

ミクロの奥の存在感に確かに人の脈動を感じました。

失礼な言い方に聞こえるかもしれないが、

ちゃんと尊敬と信頼を込めて言うと、

文字や音楽を通した表現として、

決して珍しい内容のものではない。

 

ネットで「情報」として流れているものにも、

同等のコンテンツは無数に跋扈している。

 

ただそこに「物質として在る」という事が、

色とりどりに刷られた紙の質感や、

文字の滲み、かすみ、筆跡なんかが、

情報に「人間」を付加させ、

より魅力的な表現になるのだなぁとひしひしと感じた。

その上で、コロナによってもたらされた数々の生活変移、

皆々が感じた恐怖や不安や勇気や意思をまとった瞬間を、

物質に閉じ込めておく事は、

何十年か先の未来に僕達の今を過不足なく伝える良手ではないのだろうか。

ヨシノモモコさんの「逃亡奴隷の手記」、

島田潤一郎さんの「おと・ずれ」、

テニスコーツの「差別とキャベツ」、

みっちゃんの「塵芥」が好きでした。忖度抜きで。

素晴らしい「本」でした。
憧れ。
今読むべき書物、音源です。


インディペンデントモノなので当たり前ですが、
生産部数は限られているので、
手にしたい方はお早めに。


Mole musicほかにて販売。

 

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