手を繋いで文化は廻る

世界のあらゆる文化は須く全て繋がっている。それらは互いに手を取り合い、共存共栄し、高めあい、人々をより豊かにする。私は自身が得た文化の一端を伝えていく事でその一助となりたい。

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紫煙

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紫煙
 
長く続くこの橋を 進んではひた走る
青春の道は今でも 焼き付いてる
大人の顔を見せる 夜のキレイな街で
「馬鹿みたい」「それがいいんだ」と笑いあった
 
煙草の煙を吐いて 青いケーキ顔に投げて
踏切横のスタジオまで みんなで歩いた
時が経ち静かに眠る あなたの顔を覗き
涙なくただ見つめ 考えていた
 
 
いずれ誰もが 行き着くのに
何故そんなに 急くのだろうと
 
 
思い出にするには 早すぎるし
手を差し伸べるには 遅すぎる
勝ち負けをつける生き方だけが
この世界のルールなのだろうか?
 
灰になって 鳥になって
舞っていった 紫煙
種はまだ此処にあるさ
 
 
何しても日は過ぎる あなたの年も超える
今の僕ならあなたを 救えるかな?
笑われたっていいよ 自意識過剰過ぎって
そんな事では絶対 この思いは死なない
 
此の糸に火をつけて 西の土に還そう
次に生まれて来る時も 僕達は・・・・・・
煙草の煙を吐いて 暗い夜をただ眺め
もう戻らない昨日を 考えていた
 
 
いずれ僕等も 逝き付くから
死ぬ程楽しい事だけしよう
 
 
運命と言うには 不条理だし
必然と言うには 残酷だ
やるせないこの心を何処にさ
向ければいいというのだろうか
 
解になって 蝶になって
散っていった 紫炎
羽はまだ此処にあるさ
 
 
届かなくていい 偽善でいい
お前等に分かってたまるか
安らかに眠ってくれればいい
もうこれ以上 十分だよ
こんな思いしたくは無いよ
生きていこう 辛くとも 愚かでも
 
 
長く続くあの橋を 進んではひた走る
青春の道は今でも あるだろうか?
時が経ち静かに眠る あなたの顔を覗き
涙がとめどなく溢れた 煙草が震えてた
 
「後記」
この歌詞は自分の中ですごく印象に残っています。
実体験を元にしたこともあって、
他の自分の歌詞よりリアルに描写や心情を描けたと自賛してます苦笑
 
歌詞をみれば容易に想像できると思いますが、
人の死について思うところあって書いてみたやつです。
 
数年書きかけのまま置いていたので、
その時間経過がまた最後のフレーズになったのだと思います。
 
なんにせよ、煙草を自分の気持ちの暗喩に用いて、
その当時の出来事に気持ちの区切りを付けたかったのだと、
今の自分は分析しています。
 
偶に、今でもふとした時にその人の事を思い出します。
ぶっ飛んでた人でしたがいい人でした。
良くしてもらってもいました。
 
 
今この時代に出会えたのだから、
スピリットサークルという漫画のように、
来世もまた違った形で出会えたらいいね。
 
また。